そうだん日記帳〜心地よく過ごしたい〜

困りごとのお話から感じたことを書き綴ります。

顧客本位

どこまでやるべきか

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まだ創業3年余りの若い企業さんです。
社長若干31歳、副社長も30歳。


お若いながら従業員の方々もアルバイト含め20人くらいは雇っておられます。


お2人で来られました。
労務の仕事を手伝って欲しいとのこと。


助成金申請のご要望がありましたので早急に手続きに取り掛かりました。


『窓口は副社長』とのことで、やり取りは全て副社長と。


こちらは労務をサポートするのが業です。

最初に必要な書類関係をお願いしました。



まずはそこで問題発生。
給与台帳や出勤簿はあるにはあったのですが、不備だらけ、というか


出勤簿と給与台帳の数字が合ってない💦


これでは助成金どころではありません。


その整備をするのに細かくやり取りをしてるとその副社長
『こういうことそちらでやってもらえないですかね』
とやや不服そうにおっしゃいました。


ええ、ええ、おっしゃりたいことはわかります。
確かに専門家に丸投げできたらいいですよ。
出勤簿見て給与台帳作成してほしいってことなんです。 


昨今、勤怠管理システム(従業員の出退勤をカードやパソコンを使って自動的に管理するもの)も色々出てますよね。


無料でも出てますが、
勤怠と連動させて給与計算に丸投げ出来るシステムなら結局百万近い初期費用がかかります。



またこちらの企業さんはタイムカード等で出退勤を管理できない方々(←直行直帰などの人たち)も多くおられるためどうしても『全自動』というわけにはいきません。(正しく把握できないために不都合が起こってしまいます)



自社内での管理とアウトソーシング側の私たちとの境目が分かりづらいようです。 



できないことはないですが、通常ほとんどの企業さんは給与台帳の元データは自社で作成されてます。
こういうことまで外部がやるとなるとそれなりに費用を支払うことになると思います。



顧問料は頂いてますが、そういう作業を包括できるほどの額ではないだろ、
というところでしょうか…
ここの線引きは難しいところです。


そして、
ナントほどなくしてやりとりをしてた窓口であった副社長が別会社へ出向。


あとを引き受けたのが社長と社内システムをさわってた女性。


副社長出向の連絡も後任の連絡も特になく、メールの返事が来なくなったので、こちらから会社に連絡しやっと発覚💦


その後社長から
『うちは一体どうなってるんですか?何をすればいいんですか?◯◯(←副社長)からは何も聞いてないのですが。』
と「お怒りメール」的なものが来ました。


は???


落ち着けー落ち着けー
相手のペースに陥ったらあかんー


社長は事務関係が何もわからなくて相当追い詰められてるのだろうと思われます。
 

『承知しました。進捗をすぐお知らせします。』
前担当者からの引き継ぎ事項やら年間の事務全般業務一覧を新卒の社員でも分かる表にしてピョーンと送って差し上げました。



社内の引き継ぎ事項を外部の私たちがするのか?と思いましたがここはわかる範囲でさせてもらいました。



一方システム担当女性の方は
『大変お恥ずかしい話ですが、私も◯△(←社長)も◯◯(←副社長)よりほとんど何も引き継ぎできておりませんで…』とのこと。
 


彼女冷静です。
これがたぶん普通ですよね。


社内のお恥ずかしい話を怒りに変換してしまった社長、後で冷静になったときもう一回恥ずかしい思いをするかと思います…



外部で請負してる場合、どこまでやるべきかの線引きはしっかり双方でわかっておかないと、トラブルの元になります。
契約書だけじゃなく、お互い理解し納得することが大事だという教訓でもありました。


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