生きづらさを感じているKちゃん①
頭が悪いから…
Kちゃんの口グセのようです。
『困ってるんです。頭悪くて』
『人と同じ考え方できないから』
『いつもそれでみんなに怒られてますから』
とのこと。
彼女は今年3月に大学を卒業しました。
が、8月20日現在、また就職先は見つかっていません。
頭が悪い
と何度も言うKちゃんですが、大学はそこそこ有名大学です。
今の時代、コロナでだれもがマスクをつけていますが、それ以前から7年間あまり外に出るときはマスクをはずしたことがない、というKちゃん。
本日初対面なのですが、なかなか目も合わせてくれません。
そしてとてもぶっきらぼうで打算的。
志望動機って何書いたらいいんですか?
面接では自己PRってしないといけないんですか?
◯◯と◯◯、どっち面接で話したらいいですか?
さっさと答えが欲しい。
自分の頭で考えることをほぼ拒否
あなたの志望動機なんて他人がわかるもんではないでしょ
なんていう正論は重々承知。
『だからどうしたらいいかわからないんです、全く。
明後日面接なんです。』
彼女のそういう論法に乗せられたらアウト。
またそれでキレてもアウト。
慎重に慎重に耳を傾けて…
わからないわからないと連発するので、例文が載った見本を見せて話すことにしました。
『まず前段で簡単に結論を述べて、それから中段で…』
と説明すると途中で話をさえぎり
『この文章そのまま写したらダメですか』
ときた😅
うんうん、そうきたか。
彼女のペースに巻き込まれたらここでアウト。
『いいよ』
『じゃあこのまま書いてみよう。明後日でしょ?』
『今回は時間がないからそれでいってみよう』
ちょっとKちゃん、驚いたようでした。
きっとダメだと説教されて、やっぱり自分で考えないといけないハメになると半ば覚悟してたと思います。
『じゃあ、早速この文章検証しよ。』
『自分の経験にはないとか気持ちにそぐわない言葉はは入ってない?』
やっとこさ少し自分の目で見ようとし始めてくれました。
『で、面接は相手がこれを見て質問してくるんだから答えられるように今から考えていくよ』
『明後日なんだからぼやぼやしてられない』
半ば強引に彼女を引っ張って私側の領域に連れてきました。
『あ、はい』
ようやくこっちのペースで話が展開。
彼女はしぶしぶ考え始めました。
といってもほんのすこーしです。
いいよいいよ。
こちらも頑張ってガマン
スモールステップ。少しでも自分が考えたことが『これでいい』と思えることが彼女にとっては大切なのだから
しかし…
その時点で相談終了時間まで残りわずか10分。
残り時間考えて、ここでちょっと話題を変更
私:『何で頭悪いって思うの?』
K:『人と同じようにできないし、考えられないから』
私:『ふーん』
『どういうこと?』
K:『大学受験も塾とか行ってない。独学』
私:????
『へぇ、がんばったのね。ふんふん、それで?』
K:『成績とか貼り出されるのいやなんです』
私:????
『いつも貼り出されるのね、成績良くて』
K:『目立ったらダメなんです』
どうも噛み合わない会話。
でも彼女の中では繋がった話です。
昔からお勉強はよくできたけど、人と関わると何か嫌なことを言われたりされたりする経験を繰り返しているうち、人と同じことができない自分はダメだと思ってしまっているようです。
いい加減で遊んでいるように見えるのに、お勉強が出来て人から妬まれることもあったみたいです。
少しずつ少しずつ自分のことをお話ししてくれました。
『じゃあまた明日面接練習の続きやるから、その履歴書と自己紹介書だけ仕上げてきてね。』
と本日はこれで終了。
明日最終練習しに来ることを約束して帰りました。
明日来るでしょうか。
ようやく心を開いてくれた、と思って約束しても約束の日にやってこない、ということも何度もあります。
そんなとき裏切られたというショックと共に自分の力の足りなさを感じます。
まずは来てくれるといいのですが…
このつづきはまた今度書きたいと思います。
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