そうだん日記帳〜心地よく過ごしたい〜

困りごとのお話から感じたことを書き綴ります。

親かつの心得⑦

説教したい!

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『親かつ』とは親が子供の婚活をする、あるいは子の就活に関わることらしいのですが、ここでは親と子供の『就活』についてお話させていただきます。

前の記事です↓
親かつの心得①基礎編 - そうだん日記帳〜心地よく過ごしたい〜
親かつの心得② - そうだん日記帳〜心地よく過ごしたい〜
親かつの心得③ - そうだん日記帳〜心地よく過ごしたい〜
親かつの心得④ - そうだん日記帳〜心地よく過ごしたい〜
親かつの心得⑤ - そうだん日記帳〜心地よく過ごしたい〜
親かつの心得⑥ - そうだん日記帳〜心地よく過ごしたい〜

最近、親御さんからの相談がずいぶん多くなりました。


『うちの息子(娘)ですが、今27歳でして…』
という感じでお電話をいただいたりします。


なかには子供のフリをして(笑)電話かけてくる方もいるんです😅


声とか喋り方聞いてたらわかりますよね💦


何も子供のフリしなくても、父親ですってかけてくればよいのに…と思いますが、
これはやはり世間で
『子供のことに親はあまり口出しするものではない』
というのが昔からあるせいでしょうか。


確かに子供の自尊心や自立心を奪い去ってしまうような介入の仕方はマズいです。
若年者の相談を受けていると、親が毒になってるパターンもよく見受けられます。 


口出しどころ、任せどころの境目が難しいですが、


今日は

『口出しする編』

少し書かせていただきたいと思います。


『口出しすべきとき』という時もあるかと思います。
親身になって話せるのはある意味、親だけです。
親が言わんで誰が言う?ってこともあります。


そういうときは親の主観でいいのです。
遠慮せず。
真剣に話す。


堂々と思うこと、伝えたらいいのではないでしょうか。


主観で話すとは言いましたが、
但し
前提として、次のことは気をつけていただきたいと思います。


・古い情報はダメ
・自分の考えと客観的データは分けて話す


親の若い頃と今では随分違っています。
普遍的なものもありますが、時代はいつも流れていて数年前の情報は陳腐化しています。
 

『お母さんの考えは古い』と言われて終わりです。


色々なものを読んだり聞いたりして調べるしかありません。
人のウワサ話程度のものに踊らされないよう、しっかり真実を見極めます。


例えば、よく『就職しなくてもアルバイトでいい』と言う学生がいます。
 

こちらとしては当然アルバイトより正社員の方がよい
と思うわけですが、
何となくそう思っていても説得できるでしょうか。


【なぜアルバイトより正社員の方が良いのか?!】
▪️同じ業務を担当しても正社員の方が平均的に給与が高い
▪️ヒマなときはアルバイトはシフトに入れないことがある
▪️アルバイト社員は有給休暇をもらえない場合がほとんど
▪️アルバイトは任される仕事が責任のないものが多くキャリアアップしづらい
▪️アルバイトは社会保険に入っていない場合が多い
▪️世間的に『アルバイトしかしてない』という目で見られる(或いは自分でそう思って卑下する)
                    などなど

少し解説します。

去年あたり働き方改革という言葉をよく聞きませんでしたか?
その中に同一労働同一賃金っていう項目があります。
簡単に言うと「同じ仕事をするなら同じだけ給料を払え」ということなのですが、この法律が具体的に決まっています。

何故こんな法律が決まったか?
それはアルバイトなどの非正規労働者の待遇が正社員に比べて悪いから、です。
ボーナス、退職金があるのもたいてい正社員のみです。


コロナ騒ぎですっかり話題にされなくなりましたが、実は大企業は今年2020年4月1日よりこれを含む法律が施行されています。


中小企業も来年の2021年4月から守らないといけないのですが…
全て何もかも同じにすることまで企業には課せられていません。


同じ仕事をするなら正規社員も非正規社員も同じだけ支払われないといけないとはっきり定められたわけですが、
合理的な理由があれば正社員だから払われて、非正規社員だから支払われない手当もあってよいのです。

判例が示しています。

ちょっと難しいけどご興味ある方はどうぞ↓
https://www.mhlw.go.jp/churoi/roushi/dl/R010801-1.pdf

↑このように依然、正規・非正規間で待遇差がなくなることはないでしょう。


今コロナ感染が発生し、営業自粛を余儀なくされた企業がたくさんあります。
未だこの問題は広がりつつありますが、真っ先にそのあおりを食っているのが非正規社員です。
シフトを減らされたり派遣契約を切られたり…
そんな中、正社員は休んでも「休業手当」が支払われているのです。


一方アルバイトは働いた分しかもらえない(たいてい時給)のです。
シフトが減る=給料が減る
(本来は予定されていたシフトに入れなかったら休業手当ももらえるんですけどね…)


そしてほとんどの会社は正社員と非正規社員の担当業務を分けています。
少なくともアルバイト社員で役職や管理職につける企業はないでしょう。それだけキャリアアップの道も険しいということになります。


またアルバイトでは会社の社会保険に入ってない場合が多いですが、社会保険の加入はあなどれません
「会社の社会保険国民健康保険(以下、国保国民年金保険(以下、国年)」とでは手厚さが違います。

厚生年金国年に比べて将来支給される年金額が格段に違います。

健康保険の方ですが、会社の健康保険の場合、条件が合えば、私傷病で休んだ時や女性の産前産後休暇中に手当が支給されます。
国保ではその制度自体がありません。

※特例的に国保もコロナ感染者に対しては傷病手当金を給付するようです。大阪市のものです。
当面は今月いっぱいまでですが↓
www.city.osaka.lg.jp


そして20代前半は、まだアルバイトも正社員もそんなに給与も世間の見方も変わりありません。
しかし年を追うごとに給与に差が出てきますし、社会的な信用度が違ってきます。
アルバイトで身を立てている男性に結婚を申し込まれた女性はどう考えるでしょう。
その両親はどう受け止めるでしょう。


25歳、26歳と年を重ねるごとに、周りの友達は結婚し家庭を持ち、子供もできたという話が続々と出てきます。
将来、そういう状況に置かれたとしても『自分はやはりアルバイトで良かった』と思えるのでしょうか。


加えて
『新卒』というのは特別です。
大企業は、大多数の社員を新卒で採用します。
つまり、裏を返すと新卒以外の人はなかなか大きな企業には入れないということです。
よっぽどキャリアがあって特別なスキルや能力がない限り大企業には中途採用で入ることは困難です。


大企業に入ることだけがよいと言ってるわけではありません。
『新卒枠』というものが存在するということです。
『新卒』の時期をムダにするのは非常にもったいないです。


と、ここまで説明したら『アルバイトでよい』などと安易に考えられないでしょう。


これらは1人の親が考えたことではなく、法律であったり統計であったり、現実に世間で起こっていることです。これは客観的データなのです。

しっかり客観的なデータを収集したうえで確かな情報を説明し、自分の考えを堂々と述べてください。

オヤカツノココロエ
その六
しっかり調べて
    堂々と述べるべし

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